宝石の神秘
『ドイツ軍に運び去られた「琥珀の間」の行方』
第2次世界大戦開戦後の1941年、ドイツ軍はロシア侵攻を開始し、間もなく「琥珀の間」のあったプーシキン市を占領した。この時、ヒトラーは腹心の部下に、ロシアの財宝を奪い持ち帰るよう極秘指令を出していたという。ヒトラーは、自 […]
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『エメラルドの魅力』
エメラルドグリーンといわれるように、エメラルドは美しい緑色をしている。 緑は生い茂る木々の葉の色であり、自然の豊穣、再生力に通じる。この豊穣信仰を、初期のキリスト教徒は異教の信仰と考えて嫌悪した。このためエメラルドも嫌わ […]
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『アレキサンドライトとロマノフ王朝』
ロマノフ王朝は、613年にロシアツァーリ(専制君主)大貴族の家柄出身のミハイル・ヒョードルヴィッチ・ロマノフが、ロシア皇帝に就任したのを皮切りに、約3世紀の間、ロシアに君臨した王朝の名前です。 初代皇帝の孫・ピョートル大 […]
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『ルビー No.3(ルビーの微笑み)』
面白いのはルビーのパワーを感受しようとするなら、体の右側でなければ効果がないという言い伝えです。ルビーが積極的な石であることの一つの現れともとれます(左手は受け身)。14世紀にジョン・マンダヴィルは「あらゆる危険や災難か […]
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『ルビー No.2』
その昔、石炭の燃えさかる炎をルビーにオーバーラップさせ、ギリシャでは「アンスラックス」、ローマでは「カルブンクルス」と呼称していました。 いずれも「燃えさかる石炭」と言う意味でした。マルボドゥス(11世紀)も著者『宝石に […]
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『ルビー No.1』
20世紀初頭に宝石業者によって国ごとに誕生石が統一されるまでは、ほとんどの民族がルビーを12月の誕生石にしていました。石の中に炎が燃えたぎるイメージはじっと春を待ち詫びる情熱の冬を象徴していたようです。 ルビーの本場イン […]
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『トルマリン』
赤、ピンク、グリーン、ブルーいろいろな色の宝石のなかでも、このトルマリンほど色調が豊富な石は他にはない。まるでキャンディーボックスを開けた時のように胸がときめく。「トルマリン」の語源はスリランカ語の「トルマリン」。多くの […]
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『雄弁になれるエメラルド』
エメラルドは古代に、東方の交易者によってヨーロッパに伝えられた。古代ローマのプリニウスはエメラルドを、 「これほど目に快い石はない。我々は青草や青葉を見て楽しむが、エメラルドの深い緑色はさらに気持ちいい。いつまで眺めてい […]
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『トパーズは不眠症を治すビタミンの石』
トパーズはフッ素を含んだ鉱物で別に珍しい石ではないが、その中の桃黄色のものが宝石として珍重される。日本名を黄玉石というが、黄色というよりは橙色に近い。誕生石では11月の石となっている。 トパーズはスコットランドとフランス […]
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『不思議なサファイア』
サファイアの神秘的な美しさに魅せられた王者も多く、王冠に最も多く使用された石でもある。16世紀ロシアのイワン雷帝も、サファイアを愛した1人である。 「サファイアを眺めていると勇気が湧き、心に喜びが満ち溢れてくる。身体中の […]
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